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- 世間的には「高学歴女子」なはずなのに、なんで、豊かな生活ができていないんだろう・・・
- 女性で大学院進学してみたいけど、その後の就職が不安だな・・・
- 「男女平等」と言われているけど、実際には、どれだけの格差があるんだろう・・・
このようなお悩みを抱えていませんか?
日本の大学進学率は年々上がり、今や2人に1人は大学に行く時代となりました。当然、そこから院進(=大学院へ進学)をして、さらに高学歴となっている人も増えているのですが、「高学歴だから」といって就職がかんたんに決まるかというと、なかなかそんなこともないようです。
特に、人文系の大学院への進学となると、「実家が裕福」か「自分の人生を捧げる覚悟がある」などの人でないと、院進は、なかなか難しいものとも言われるようです。さらに、日本の場合、女性であると、男性に比べて圧倒的に就職に不利となる、とも言われているようです。
どうして、このような現状になってしまっているのでしょうか?
その疑問を解くためには、高学歴女子が実際にどのような生活をしているのか、なぜ、そのような社会構造が生まれてしまっているのかについて、深く考えていく必要があります。
『高学歴女子の貧困』を読もう!
そこでオススメしたいのがこの本です。
『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』
著:大理 奈穂子
著:栗田 隆子
著:大野 左紀子
出版社:光文社
発売日:2014年02月18日
この本を読むことで得られるもの
この本を読むことで、次のようなことが期待できます。
- 日本の男女賃金格差について学べる
- 「大学院」というアカデミックな環境がどのようなものか学べる
- 日本人女性がどのような教育をされてきたかわかる
- 美大進学者がどのような進路を辿っていくのかがわかる
- 「研究職に就く」とはどういうことかわかる
この本の概要
この本の概要は次の通りです。
大学院に進んで高学歴となった女性2人と、同じく大学院卒業の男性1人、そして、美大を卒業した女性1人、それぞれの立場から、「現代日本で高学歴の女性がどのような生活を強いられているか」について考察した本である。最初に、著者たちの現在の生活と客観的なデータに基づいて、高学歴を得たものの、その日暮らしをしている女性の現状を暴いている。そして、なぜそのような社会構造が生まれてしまったのか、明治時代に遡って「女子と教育」というところから紐解いていく。さらには、「大学院」というアカデミアな世界が、いかに女性を排除しているかについても述べ、同じ高学歴でも日本の場合は男女格差があまりにも大きいという主張をしている。
高学歴女性について焦点を当てた本ですが、「旧帝大院卒という高学歴の人」に絞った話になっています。そのため、早慶のような大学については語られず、民間企業へ就職するといった話もあまり出てきません。あくまで、大学院という組織の中でどのような待遇がされ、研究職に就こうとすると、それがいかに大変なのか、ということに話の重点が置かれています。
この本を読んだ人の体験談
この本を読んだ人の体験談は次の通りです。
この本を読む前
この本を読む前まで私は、「大学院まで進学して、研究職を目指せなかった人が、一般職に就いている」と思っていました。ここでいう「一般職」は、教員などの月収がある安定した仕事のイメージです。結局、日本は学歴社会だし、大は小を兼ねるということで、なんだかんだ正規雇用の波には乗れるのだろうと考えていました。
この本を読んだ後
上記に書いたような、今までの考えは、日本の現状とまったく違っていたことを知りました。高学歴を手に入れたことで民間企業に入りやすいのかと思いきや、「うちにはもったいない」と断られ、研究職を目指すと大学院特有の古いしきたりに縛られてポスト(=ポジション)がないという「挟み撃ちの状況」になっている、ということを知りました。さらに、男性に比べ、女性が大学院を卒業した後の非正規雇用率は非常に高いようです。早く状況改善されることを願ってやみません。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
本記事では、『高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか?』をご紹介しました。少しでも気になった方は、ぜひ、お手にとって読んでみることをオススメします!
この本に関連する悩みごとタグ一覧
- 男女格差について学びたい
- 大学院がどんな場所なのか知りたい
- 日本人女性が実際、どのような経済的立ち位置にいるのか知りたい
- この国で「高学歴になる」ことはどういうことかを理解したい
- 美大に進学してみたい
この記事の情報提供者: みーちゃん